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2. 世論調査
2.2 62年に初の選挙予測調査
選挙予測調査を初めて行ったのは62年6月の第6回参院選だ。国立統計数理研究所の西平重喜、鈴木達三の両氏の協力を得たが、全選挙区ではなく、地方区のうち20激戦区の有権者約2万人を対象とした。全国的な選挙予測調査を始めたのは63年11月、第30回衆院選からだ。調査方式を面接方式から電話方式に切り替えたのは、96年10月、小選挙区比例代表並立制で行われた第41回衆院選調査から。また、98年7月の第18回参院選調査では、初めてパネル調査を実施。5月の面接調査と参院選調査にも回答した人を対象に開票後に電話調査した。計3回調査して投票行動を探ったが、自民大敗への有権者の動きが鮮明にとらえられた。
一方、電話調査の第1号は、89年4月の名古屋市長選で、全国電話調査は90年10月、国連平和協力法案の国会審議中に緊急調査したのが皮切りだ。97年6月、コンピューターで無作為に電話番号を選ぶRDS法(ランダム・デジット・サンプリング)を日本の新聞社として初めて本格的に採用、全国電話調査に使用している。
半世紀以上続くロングランの継続調査として知られているのが、47年10月に始まった「読書調査」。第1回読書週間の記念行事とサンデー毎日創刊25周年記念事業を兼ねており、毎日出版文化賞設定も記念していた。50年4月には、「家族計画調査」を開始。81年9月、「がんに関する調査」が始まり、現在の「高齢社会調査」に続く。
『「毎日」の3世紀〜新聞が見つめた激流130年』(別巻38〜40頁)から